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2009/12/05

魔法先生ネギま!

Img519 赤松健 著。週刊少年マガジンにて2003年より連載中、単行本28巻まで以下続刊。

 ウェールズの魔法学校を卒業後、一人前の魔法使いとなるための修行として日本へとやってきた10歳の少年、ネギ・スプリングフィールド。その修行の内容とは、広大な敷地を持った麻帆良学園の女子中等部の先生となることだったのだが……まだ10歳の彼にとって、魔法使いであることを隠しながら年上の女生徒たち31人の先生になるということは、予想以上に大変なことであった。それでも無事に教育実習期間を終え、先生として正式採用されたネギであったが、徐々に彼は、この学園に隠された様々な謎を知っていく。そしてそれは、10年前に死んだとされる彼の父親にしてサウザンドマスターの名で知られる最強の魔法使い、ナギ・スプリングフィールドへと繋がっていくのであった……。

 そんな感じの、学園ハーレムコメディ→ファンタジーバトル。初期はホントにハーレム物で、ネギ自身は恋愛には疎いというかまだ10歳ということもあってまったく積極的ではないのですが、まわりの生徒たちが非常に積極的でもみくちゃにされてる、という感じです。ただしハーレム漫画としては人間関係以外の設定が非常に綿密であり、特に魔法の設定に関しては、単なるハーレム物であれば不要だと思えるくらいきちんと作りこまれています。というわけで当然のようにストーリーは綿密な魔法物にシフトしていき、十分面白かった学園祭編が終了した後、現在は魔法世界編へと突入しているわけですが……正直、これが本当の本編ってことでいいんだよね? と言いたくなるくらい私には面白いです。さらに、未だにハーレム物としての一面は失っておらず、作者のバランスを取る手腕は文句なしと言えるでしょう。また、設定も緻密ですが背景等の書き込みも非常に緻密で、もちろんアシスタントを使ってのことなんでしょうが、それでもこの書き込み量は尋常じゃないと思います。ただまぁ、これに関しては、それだけのアシスタントを雇える収入がある、ということなのかもしれませんけどね。

 ハーレム物の最大の問題として、女の子はたくさん出てくるけどメインヒロインは最初から決まっている、というものがあるわけですが、その点に関しては、確かにこの作品でもメインヒロインは神楽坂明日菜であり、問題が解決できているとは言いがたかったりします。しかしながら、現時点では魔法物としてのストーリーが面白いため、ハーレム物としての問題点は正直気にならないんですよね。これは、ハーレム物としての割合が減っているために起こっている現象であり、もしかしたらこの作品は、現時点ではもはやハーレム物とは言わないのかもしれません。

 作者の前作「ラブひな」は、受験ラブコメとして十分面白かったのですが、上記ハーレム物としての問題がまったくクリアできず、かつ当初の目的であった東大合格後のストーリーがあまりに蛇足すぎたという、個人的にはちょっと(かなり)後半がしょんぼりな作品でした。果たしてネギまのハーレム物としての締めはどうするつもりなのか。そのあたりも含めて、今後も楽しみに読み続けたいと思います。

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