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2009/12/01

SWOT

Img515 杉田尚 著。週刊少年ジャンプ2009年52号掲載読み切り。

 東大に入ってNASAに勤めることを目指し、毎年30人もの東大合格者を出しているという県立紅葉高等学校に転校してきた学崎強。だが彼の思惑とは裏腹に、昨今の少子化の影響で合併が進んだ紅葉高校は、今でも東大合格者を15人程度は出す一方、不良たちの抗争で校内が荒れているという、勉強にはあまり向かない環境となってしまっていた。クラスで騒いでいる不良を一蹴できるほどケンカは強いが、不良は嫌いだし勝った負けたに興味も無い学崎は、静かな場所を求めて女生徒が一人本を読んでいるだけの屋上へと辿りつく。だがその女生徒、蓮野ねねは、一人で名のある不良グループ3つを潰したという不良女であり、しかもあろうことか学崎は、その蓮野に一目惚れをしてしまうのであった……。

 そんな感じの、学園+ラブコメ+バトル。ラブコメとバトルの比率は3:7くらいだと思いますが、これ、6:4くらいにならないものですかね?(今日の結論)

 まずバトル部分に関してですが、学崎のケンカが強い理由は、あらゆる要素を瞬時に数値化してアルゴリズムに当てはめ、勝つための確率を割り出して行動している、と言う感じの、よくある机上の空論タイプです。ストーリーはオーソドックスではありますが一応ポイントは抑えられていて、ラストまで筋は通っていますが、これはできることならば、主人公の戦い方に将来の夢であるNASAを絡めるとかしてほしかったですね。第一宇宙速度パンチとか(ボツ) あと理屈バトルの側面もあるのですから、蓮野がなんで強いのかの理由付けも欲しかったところです。以上のような理由から、バトル物として最低限のレベルには達していますが、それ以上ではない、と私は思いました。

 そしてラブコメ部分ですが、「俺と一緒に勉強しないか?」には正直ちょっと驚かされました。ラブコメバトルというタイプの作品で、まさかこんな展開になるとは予想できませんでしたよ。だけど惜しむらくは、進展がほとんど無いこと。連載作品ならこの程度の進展速度でもいいんでしょうが、読み切り作品でラブコメ要素も入れるなら、もうちょっと進めてくれないと困ります(私が)。そして進まない理由は、やはり比重がバトルに寄ってるからだと思うんですよね。バトル作品としては完結してるけど、ラブコメ作品としては完結してないわけで、だからこそ最初に言ったように、比率をバトルとラブコメで4:6くらいにして、バトルは完結しなくてもラブコメは完結させてほしかった、ということに繋がるわけです。

 斬もバトル物であったことから、おそらく作者はバトル物を描くのが好きなんだろうなー、とは思いますが、ここらで一つ、ラブコメ要素の強い作品を描いてみたりしてくれないでしょうか。もしそうなれば、少なくとも私は非常に期待して読みますよー。

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