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2009/12/03

トランジスタ・ティーセット ~電気街路図~

Img517 里好 著。まんがタイムきららフォワードにて2008年より連載中、単行本2巻まで以下続刊。

 祖父が残した店を継ぎ、秋葉原無線商店街で小さな電子部品屋を経営する女子高生、半田すずがある朝目を覚ますと、シャッターの前は正面の店の開店準備荷物で埋まっており、店が開けられないという状態になっていた。仕方なく商店街会長の孫娘、須田さいりと共に秋葉原をぶらついていたすずだったが、食事中にかかってきた店の前が片付いたという電話の声は、彼女にとある人物を思い出させる。そして慌てて店へと戻ったすずが見た物は、商店街に突如現れたあきらかに場違いなメイドカフェと、そこの店主でもある幼い頃に離ればなれになった幼なじみ、木場みどりの姿であった……。

 そんな出だしの、秋葉原を舞台とした日常コメディー。とは言っても電子部品街としての視点から秋葉を取り上げた作品であり、アニメ、ゲーム、マンガ、フィギュア等を主体とした昨今の主流をメインとした作品ではありませんので、萌え系マンガと思って読んではいけません。主人公の半田すずも、理工系の知識や情熱はありますが、萌え系の要素はほとんど無いと言う感じです。唯一あらすじにも出てくるメイド喫茶だけが現代風と言えるでしょうが、これも設定としてはどうやら裏があるようなので、やはり基本的には萌え系マンガではないと言えるでしょう。

 とまぁそこまでが私の分析というか感想なのですが、正直それにしては、初期のキャラや展開が、ちょっと媚びすぎだよなー、という感じなんですよね。工学系の女子高生から見た秋葉、というスタイルは面白いと思うのですが、それならもっと展開はストイックでいいと思うんですよ。幼なじみのメイド喫茶は、おそらくメインストーリーに絡んでいるのでこのままでいいとは思いますが、木場みどりや須田さぎりと言ったキャラたちの設定がもうちょっと抑えられていれば、もっと面白かったんじゃないかなー、と思ってしまいました。

 作者は現在、まんがタイムきららにて「うぃずりず」という4コマ作品も連載中。こちらはフツーの学園日常コメディ4コマという感じで、ひねっていない事もあってか気楽に読めます。しかし読み比べてみると、4コマには4コマのキャラの設定やストーリーの展開と言ったお約束があるわけですが、4コマではないトランジスタ~がそういった4コマのお約束にちょっと引っ張られてしまっているのかなー、という印象を受けました。トランジスタ~の設定を今から調整するのはもう難しいでしょうから、そのあたりは次回作で期待、という感じですね。

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