2009/12/23

あさぎちゃんクライシス!

Img542 弓長九天 著。まんがタイムラブリーにて2005年より連載中、単行本2巻まで以下続刊。

 中学3年生の支倉あさぎの家庭教師、河野一郎は、ちょっとヘンな大学生。趣味はツボ押しや鍼といった東洋医学で、あさぎが腰が痛いとか目がかすむとか疲れたとかやる気出ないとか言うたび、その知識と技能をいかんなく発揮し、あさぎの身体の各所を刺激しまくります。一歩間違えなくてもセクハラレベルの行動ですが、本人は親切心から行っているのであり、実際近所のお年寄りたちには非常に好評であるため、あさぎもあまり本気では怒れません。また家庭教師としても、まともな勉強も教えてくれて成績自体は上がりましたが、豊富な雑学知識のせいですぐ話が突飛な方向に脱線したり、行動が読めなかったり神出鬼没だったりと、こちらでもあさぎは振り回されっぱなし。あさぎの母やクラスメイト、河野の友人たちも巻き込んで、今日もちょっと(かなり?)変な家庭教師の時間、はじまります!

 そんな感じの、家庭教師コメディー4コマ。実質的には勉強ネタが多い日常コメディーだと思いますが、中学生から大学生という広い年齢層で日常コメディーをやろうとした場合、家庭教師というネタはポピュラーではありますが違和感なく使えていいですね。主人公は心情がよく描かれるあさぎちゃんで間違いはないとは思いますが、ネタ的には河野先生がいなければ成り立たないものがほとんどなので、主人公は河野先生とあさぎちゃんの2人体制と言っていいんじゃないかと思います。二人とも……というか、登場人物全員が多かれ少なかれ天然で、彼ら彼女らのボケとボケとボケとあとたまにツッコミが楽しい作品。前作「さゆリン」と同様、独自の空気を持った作品なわけですが、これはもう作者のセンスの勝利と言っていいような気がします。

 あとこの作品、単行本にも書いてありますが、元々は1999年から1年くらい連載した同名作品の、リメイク? なんだだそうですね。ぜひその当時の原稿も読んでみたいですが、掲載誌を今から手に入れるのは無理でしょうから、いつか単行本化されるのを気長に待ちたいと思います。

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2009/12/11

アストロベリー

Img525 金田一蓮十郎 著。月刊少年ギャグ王にて1999年連載開始。同誌休刊に伴いコミックバウンドにて仕切り直し連載再開。同誌休刊に伴いガンガンパワード、ガンガンYGと掲載誌を移し、ガンガンYG休刊後は約3年の連載中断期間を経て増刊ヤングガンガンに移り、現在も連載中。単行本2巻まで以下続刊。

 見たところおとなしく、騒がしくなく、自己主張強くなく、目上の者に従順。そんな奴隷用、ペット用として最適と思われる人格をコピーして作った2人の人間、男子中学生のチョコと成人女性のバニラの性格は、片や反抗的で心配性、片や淫乱で出しゃばりと、元人格となる女子中学生、桜まことは似ても似つかないようなものであった。従順な地球人を複製して自分の星で販売することで大もうけを企んでいた科学者ベティは、この失敗の原因究明のため、元人格となるまこを詳しく監視、調査することを決意。そのためにチョコ、バニラと共にまこの家の隣の空き家に住み着くが……

 そんな出だしの、ドタバタコメディー。今回はこんな作戦でまこのことを調べよう、という感じの実験系の作品でもあります。作者曰くラブコメとのことですが、個人的にはラブコメとはちょっと違うかなー、という印象。その理由は、おそらくチョコの存在ですね。「ジャングルはいつもハレのちグゥ」シリーズで言うところのハレであるチョコの存在はあきらかに主役級であり、ベティとまこのラブコメディをメインにするには、ちょっと邪魔だと思います。また、肝心のベティとまこが、お互い恋愛感情を全然持っていないというのも大きな問題です。話が進んでいけば徐々にラブコメになっていくとは思いますが、展開は遅いのでそれもまだまだだと思いますし、当分はこのままなんじゃないのかなー、と思っています。ドタバタコメディーとしては十分面白いので、別にかまわないんですけどね。

 作者はつい先日、代表作である「ハレグゥ」を完結させ、現在は「ニコイチ」や今作を連載しつつ、月刊少年ガンガンでの新連載を準備中、というところでしょうか。私はハレグゥの頭身の低かった初期の絵柄が好きだったので、新連載は頭身を落としたものがいいなー、なんて思っているのですが、絵柄は変わっていくものですし、それは難しいのかなー。

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2009/10/06

アイシールド21

Img466 原作・稲垣理一郎、漫画・村田雄介。週刊少年ジャンプにて2002年~09年にかけて連載、単行本全37巻完結。

 気弱で貧弱、頭も良いわけではなく、幼稚園の頃からのパシリで鍛えられた足だけが特技と言える高校生、小早川瀬那。彼は入学早々クラスの不良たちから逃げ出していたところを、アメリカンフットボール部の主将、蛭魔妖一に見られ、その足を買われてアメフト部に強引に入部させられてしまう。そして顔が知れると運動部の争奪戦が始まると言うことで、色つきのアイシールドで顔を隠した謎の選手、アイシールド21として試合に出場することになるのだが、彼の所属する泥門デビルバッツは正式部員が3人という、弱小チームなのであった……。

 そんな出だしの、アメリカンフットボール漫画。当初は3人しかいないチームに、徐々に正式部員が増えていったり、強化合宿を行ったりと、基本ベースはオーソドックスなスポ根物。主人公セナの扱いは、アメフトに関しては素人だけど、走る速さと曲がりの鋭角さで選手として十分通用する、という形になっています。そしてフツーのスポーツ物との一番大きな違いは、この作品を実質牛耳っていると言えるアメフト部主将、蛭魔妖一のキャラクター性でしょう。スピードそこそこ、パワーはイマイチと体格はとても恵まれているとは言えないキャラなのですが、頭脳はトップクラス。だがその性格は陰湿、残忍で、他人の弱みを握って言うことを聞かせるのが日常。校長の弱みも握っているため、学校内でも好き勝手し放題、だけどアメフトに関しては、仁義をきちんと守る、という感じでして、こういうダーティープレイヤーが知恵と頭脳で強敵に戦いを挑む、という展開がこれだけ面白いものだとは、この作品を読むまで知りませんでした。ダーティーとは言っても、対戦相手を肉体的、精神的に攻撃するとかはしないので、主人公サイドの人間としても問題無し。確かにメイン主人公に据えられるキャラではないのですが、この作品で一番重要なキャラは? と聞かれたら、私は間違いなくこのヒル魔だと答えるほどのキャラでした。そしてそんなキャラを裏の主人公に据え、今ある力を駆使して弱者が強者を倒す、という一貫したスタイルで描かれたこの作品は、スポーツ漫画としては外れるわけもなく、本当に面白い作品だったと言えるでしょう。

 絵に関してですが、わりとオーバーな表現を多用する画風は、少年漫画らしく非常に面白かったと思います。特に試合中の、カットインの表現は良かったですね。テンポを犠牲にすることなく状況整理をしつつコミカルさも失わないという、非常に適したやり方だったと思います。単純に絵もうまかったですし、女の子も可愛かったし、絵に関してはまったく問題ありませんでしたね。

 7年という長期連載をきっちり完結させたわけですが、もちろん不満もあり、最たる物はその展開でしょう。読んでいた人ならきっと誰でも思うんでしょうが、やはり終わるのが遅すぎです。秋の東京大会を、まさかの3位通過はまぁいいでしょう。しかしやっぱり、関東大会準決勝、対王城ホワイトナイツ戦で終わりにすべきだったと考えるのは、私だけじゃないはず。続く決勝、そしてクリスマスボウル、さらに続くワールドカップユースは、それだって始まってしまえば十分面白いは面白かったのですが、やはり展開としては蛇足と言わざるをえないでしょう。ただそうしたおかげで、数々の伏線はほぼ全て回収することができ、かつ作品としてそれほどは悪くならなかった、というのは高い構成能力あってこそとも思いますけどね。

 あとこの作品は、単行本のオマケページの充実さ加減もすごかったですね。本誌最終回で、天然バカの滝夏彦が出てこないよー、とショックを受けていたのですが、最終巻のオマケページで最終回に出てこなかったキャラのその後、が描かれており、そこでちゃんとその後どうなったのか書かれていたのは嬉しかったです。

 現在は次回作に向けて構想中、という感じだとは思いますが、これだけ売れてしまった作品の後ということで、色々難しい部分もあるとは思います。さらに原作と作画でまた組むのかどうかもわからないわけですが、お二人の次回作を、楽しみに待ちたいと思います。

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2009/09/11

アオソラ

Img439 雷句誠 著。月刊少年マガジン2009年10月号掲載読み切り。

 時乃アオは、ごく普通の小学生だった。だが彼には、雪間ヒデという、格好ではなく人間がカッコいい友人がいた。彼は、車に撥ねられ路上で息も絶え絶えになっている野良犬を助け、河原に葬ってあげることができるような少年だった。後日、その場にいたクラスメイトの朝倉裕子が、犬が河原で元気にしている絵を描いた。アオとヒデは朝倉の才能に驚き、そして2人も絵を描いた。3人はこうして、意識して絵を描くようになっていった。――時が経ち、5年後。中学生になっていたアオは、ごく普通の中学生ではなくなっていた。絵はうまくなり、数々の賞を取るようにはなったが、やる気は無く、将来というものに悲観する毎日を送っていた。ヒデは変わらず友人だったが、アオよりもはるかに本気で絵を描き続けていた。そして才能溢れる朝倉は、身体が弱く、学校を長く休んだ後、ついに亡くなってしまう……。どんな生き方をしても、最後は死んでしまう。一生懸命やっても、最後は全部無駄になる。それが真理だと気付いたアオは、将来というものを考えるのをやめ、より一層享楽的な日々を送るようになっていく……。

「金色のガッシュ」で有名な雷句誠が送る、おそらくは精神部分における自伝的作品。自伝というよりは、作者の漫画家としての、所信表明作品、と言えるのかもしれません。カッコ悪い結末を迎えてしまったガッシュ事件の後に、再び作者がカッコいい生き方を目指す。この作品には、そんなメッセージが込められているような気がしました。色々ありましたが、これからも雷句誠という名前は、追い続けたいと思います。(ちなみにガッシュ事件に関しては、私はどちらが正しい、間違ってる、とか結論を出さないことにしています)

 というわけで作者は、9/9創刊の別冊少年マガジンにて、新連載「どうぶつの森」をスタート。第1話を読んだ限りでは、独自のノリはそのままですが、私にはちょっと評価がし辛いなー、という感じでした。正直、週刊少年マガジンに掲載された「どうぶつの森 エピソード0」の方が面白かったですね。まぁまだ第1話ですし、まだまだこれからでしょう。あと、ジャンプSQとヤングキングアワーズにも読み切りが載るらしいので、そちらもチェックしますよー。あれ、小学館は……?(終了

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2009/09/06

あまんちゅ!

Img433 天野こずえ 著。月刊コミックブレイドにて2008年より連載中、単行本1巻まで以下続刊。

 高校入学を機に東京から伊豆に越してきた、引っ込み思案な性格の女の子、大木双葉は、入学初日に物事すべてを楽しそうに行う不思議な雰囲気を持った女の子、小日向光に出会う。偶然クラスも同じ、席も縦並びだったこともあり、光になつかれてしまった双葉は、次第に光のその物事のとらえ方に感化されていく。そしてダイビングが趣味だった光に半ば強引に連れられ、高校のダイビング部の部室を訪れた双葉は、そこで水と触れあうダイビングの楽しさ、心地よさを体感してしまい、ダイビング部への仮入部を決意する――。

 そんな出だしの、ダイビングを題材にしたハートウォーミングな学園ドラマ。1巻時点ではダイビングのシーンはほとんど無く、今後2人がダイビング部に本入部して、海中の描写はそれから、ということになるのでしょう。主人公は光と双葉の2人でいいのでしょうが、ARIAの作者の新作と考えると、メイン主人公はあくまで光なのかなー、とは思います。ただ双葉も、ダイビング初心者ということと、東京から越してきた深い理由があるらしいがまだ描かれていないということで、成長物語の主人公としてのポテンシャルは十分秘めていると思いますけどね。清涼感、爽快感を携えた絵柄は今作でも健在で、ARIAでは描かれなかった水中の世界を今後どう表現してくれるのか、非常に楽しみです。

 べた褒めではありますが、気になった点が一つだけ。以前から作者の作風として場面場面でSDキャラ(もしくは表情のSD化)が出てくることがあるわけですが、今作においてはその頻度がちょっと多いかなー、と思いました。1巻だけでも何度も、ここはSDじゃなくてシリアスな表情の方が良かったのに、という場面がありましたね。慣れの問題なのかもしれませんが、シリアスな表情のシーンはシリアス、SDキャラのシーンはコミカルだと思いますし、そう考えるともう少しSDの頻度を減らすべきなんじゃないかなー、と思いました。

 まだまだ1巻でストーリー的にはスタートしたばかりですが、ARIAの作者である以上今後の心配なんてする必要もないでしょうし、末永く読んでいきたいと思っています。

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2009/08/05

あまいぞ!男吾

Img400 Moo.念平 著。コロコロコミックにて1986年~92年にかけて連載、単行本全16巻完結。

 一文字学園初等部に通う5年生、巴男吾は、毎日のように遅刻を繰り返し、授業中は昼寝、昼休みと放課後はケンカにあけくれるという、超問題児。だがその実体は、確かに頭は弱いが義理人情には厚く、弱きを助け強きをくじくドジでおっちょこちょいの熱血漢。空手3段の父と柔道2段の母、剣道初段の姉にしごかれ、鍛え上げられた心と身体を武器に、今日も自分の信じた道を、胸を張って進むのです。

 熱血痛快小学生ストーリー。体育以外の成績はからっきしの主人公、巴男吾の、子供だからこそとも言える純粋で真っ直ぐな生き様を、コメディータッチで描いた作品。最初は小学5年生で、その後中学生編、高校生教師編(高校生なのに教師になってしまう)と続いていくに従いテーマも微妙に変化はしますが、基本的には熱血痛快ストーリーで違いはありません。男吾の自分にまっすぐな生き様が読んでいて痛快な、見事な青春マンガでした。非常に面白かったです。

 これだけ面白い作品を描いたにもかかわらず、作者はその後正直言って鳴かず飛ばず。男吾と小学生編ヒロイン奥田姫子との間の子供、男児を主人公とした「だんじて!男児」という作品もあったのですが、編集部との確執があったらしく1話のみで終了と、運にも見放されてしまっている感じです。漫画家をやめてしまっているわけではないですし、またいつか、この作品のような痛快なマンガを読めればと思っています。

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2009/07/30

青い花

Img394 志村貴子 著。マンガ・エロティクスFにて2004年より連載中、単行本4巻まで以下続刊。

 この春から藤が谷女学院高等部に通う奥平あきらは、入学初日に電車内で痴漢にあっていた、松岡女子高等学校の生徒を救います。後日、幼なじみで小学校1年生の時に転校していってしまった万城目ふみが、またこちらに戻ってくると聞いたあきらでしたが、久々の再開の場に現れたのは、あのとき電車で痴漢にあって涙ぐんでいた女の子でした。それ以来、学校は違うものの交流を再び持ち始めた2人でしたが、実はふみには、あきらには言えない悩みがありました。それは、ふみは引っ越してくる直前まで、年上の従姉妹と肉体関係にあったということ。そして、その従姉妹が、ふみにギリギリまで内緒にしたまま、結婚してしまうのだということ……。

 そんな出だしの、学園+百合マンガ。ふみはいわゆる同性愛者ですが、性格は積極的ではないため、基本は人に誘われてそういう状況になるという、あくまで受け身体質です。なので物語としては、ふみが積極的な人たちに翻弄されつつ、ノーマルであるあきらたちとの交友も深めていく、という感じになるのでしょうか。ふみ視点の百合物としては展開はオーソドックスですが、あくまでふみとあきらが主人公である以上、2人の関係が最終的にどうなるのかがやはり気になります。最終的にそういう関係になりそうではありますが、逆にそうはならない気もするんですよね。今はまだどちらにも転べそうですし、今後に期待という感じでしょうか。現在アニメ放映中ということもあり、アニメ版がどう締めくくるのかも参考になりそうです。

 やはりアニメ化されたということで、代表作はこの青い花と言うべきなんでしょうが、個人的には現在コミックビームで連載中の「放浪息子」こそが、アブノーマルに目覚めた作者の真骨頂だと勝手に思っています。なんというか、百合物である今作はまだ展開に予測がつきますが、女装物である放浪息子は、もうホント驚きの連続なんですよね。こんな作品を作り出してしまう作者に乾杯、という感じですよ。いやホントに。願わくば、両作ともに外部要因に惑わされることなく、最後まで描ききってくれることを願っています。

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2009/07/27

アーケードゲーマーふぶき

Img391 吉崎観音 著。月刊ファミ通Waveにて1998年~2000年にかけて連載、単行本全1巻完結。

 女子中学生、華原ふぶきが持っているゲームハードは、初代ファミリーコンピューター。古いハードだしふぶきのゲーマーとしての腕前もへっぽこだけど、いろんなソフトを楽しんでいます。ところが実は、彼女はなんと世界(?)アーケードチャンピオン。謎の人からもらったP・P(パックマン・パンティー)を身につけ、スカートがめくれるなどしてそれが表に現れることで、性格が一変。全宇宙のゲーム魂がふぶきに宿り、必殺の「一撃でクリアー!」を繰り出すことができるのです。がんばれふぶき、戦えふぶき、ゲームとゲームを愛するすべての人のために!

 タイトルからわかるとおり、古の名作「ゲームセンターあらし」のオマージュマンガです。巻末で吉崎観音とすがやみつるの対談とかやってるので、おそらく公認。ただし、オマージュしているのはタイトルとインベーダーキャップ代わりのパックマンパンティーだけで、毎話いろんなゲームで勝負する、という部分はそれほどではありません。どちらかというと、ゲームをネタにしたコメディー作品ですね。必殺技の名前が「一撃でクリアー!」という時点で、ゲームの内容がメインではないのがわかると思います。ゲームセンターあらしを知っている方が楽しめるのは確かですが、それよりもネタにされているゲームを知っているかどうかの方が重要でしょう。古い作品ですし扱われるのも古いゲームですからなかなか難しいとは思いますが、実は最近はバーチャルコンソールとかでやれたりするのかなー。

 作品としてはフツーに面白いレベルでしたが、ゲーム雑誌に掲載された実験的作品としては、それなりだったんじゃないでしょうか。ちょっとすごいのが、単行本でページを割いて、リアルでふぶきの格好をさせた人の写真を載せてるんですが……。この作品って、ストーリーの都合上パンチラもしくは下着姿シーンとかが毎話必ずあるわけですが、その写真でもパンチラの写真があったりします。顔は一切出ていないので、本人特定はまったくできないと思いますが、これってちょっとアレじゃね? 遊び心としてこのくらいあっても全然いいとは思うのですが、問題にはならなかったのかなー。

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2009/07/17

アウターゾーン

Img381 光原伸 著。週刊少年ジャンプにて1991年~94年にかけて連載、単行本全15巻完結。

 現実の範疇の外(アウター)にある世界、アウターゾーン。その世界では現実を超えたあらゆる出来事がおこり、またその世界からやってきた人や物は、現実世界に様々な影響を与えるのです。悪魔を信奉する母親と連れ回される子供……、幸運の首という不思議なお守りと出会った青年……、当たりすぎる結果を出し続ける占いピエロ……、満月の夜にナンパをする男とナンパを待ち受ける女……。謎の美女ミザリィがナビゲートする、アウターゾーンを舞台とした大小様々の不可思議な物語集。

 そんな感じの、オムニバスホラー。ホラー以外もありますが、まぁ基本スタイルはホラーと言っていいでしょう。ただしバッドエンドの割合は低いので、読後感は悪くありません。作品を説明するのに、作者は心底いやがっているようですが、「世にも奇妙な物語」みたいな感じのマンガ、と説明するのが一番わかりやすいと思います。1話完結のオムニバススタイルな故、面白い話とそうでない話の差も激しいですが、総合的には十分に面白かったです。

 こういった1話完結タイプの作品は、毎号毎号読み切り作品を描くようなもので、それを中断を挟んだとはいえある程度のクオリティを維持し続けたまま3年も続けたわけですし、もっと評価されてしかるべき作品だと思います。ところが残念ながら、作者はこの後、漫画家としてはほとんど活動していない感じなんですよねー。まったく作品発表が無いわけではないようなので、やめてしまったというわけではないのでしょうが、アウターゾーンで引き出しを使いすぎてしまったのかなー、という気がします。今ならアウターゾーン2とかも余裕で受け入れられると思いますし、そいういった形での復活を待ち望んでいます。

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2009/07/03

アフロボマー

Img369 渡辺義彦 著。週刊少年チャンピオン第72回新人まんが賞入選、週刊少年チャンピオン今週号(2009年31号)掲載作品。

 あるのどかな昼下がりの公園で、突然爆弾が爆発する。失敗だと言いながら現れたアフロの爆弾魔を相手に、すぐさま駆けつける熱血新人女性警察官。彼女は爆弾魔に向かって、後ろを向いて壁に手を突けと命令するが、なんと周囲には壁と呼べるような物が無い。こうして女性警察官と爆弾魔の、壁を目指しての不思議な珍道中が始まった……。

 そんな感じの、婦警と爆弾魔のショートギャグ14P×2話。爆弾魔と言うわりに、1話目最初の爆発は意味不明、2話目ラストの爆発は拍子抜けと、ちょっとしょんぼりなところもありますが、それ以外はキャラ良しセリフ良しテンポ良しと抜群の面白さです。1話の6P目以降、ページをめくった次のコマが常に大ゴマで中オチという畳みかけるテンポが秀逸。また、総合的な作品のこなれ具合が、新人とはとても思えない程レベルが高いです。一朝一夕でここまで描けるようになるとは思えませんから、作者の投稿歴、もしくは同人歴は相当長いんじゃないのかなー。いやほんと、面白いです。チャンピオン侮りがたし。

 作者の経歴は受賞時のデータ以外は一切不明ですが、表紙のアオリに本誌連載ロックオンとありますので、すでに新連載へ向けて動き出しているのでしょう。期待しています。

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