2009/12/06

CLAYMORE

Img520 八木教広 著。月刊少年ジャンプにて2001年連載開始、同誌休刊に伴いジャンプスクエアに移り、現在も連載中。単行本17巻まで以下続刊。

 華奢な体に大剣をかつぎ、妖魔と呼ばれる人に仇なす存在を退治するまだ若い女性たち。その背負った大剣から、畏怖の念もこめてクレイモアと呼ばれる彼女たちこそは、実は妖魔の血肉をその身に取り込み、半人半妖となることで妖魔に対抗する術を得た娘たちの集まりであった。その一員であるクレアは、今日も彼女らが所属する組織の命に従い、指示された街に赴き妖魔を狩るという日々を送っていたが、そんな折、兄が妖魔に取り変わられてしまい、天涯孤独となってしまったラキという少年に出会う。そして彼女に付き従うラキを見ているうちに、クレアはかつて彼女が同じように付き従っていた元組織のナンバー1、テレサの事を思い出すのであった……。

 そんな出だしの、ダークファンタジー。見た目としては、大剣と身体能力のみを武器とする若い女性たちが、妖魔を相手に熾烈な戦いを繰り広げる、というものであり、若干ネタ風味な部分もありますが、内容はけっこうハード。クレアたちは妖魔相手には正直余裕で勝てるのですが、彼女たちより強い覚醒者というのが出てきて、実は覚醒者とは、クレイモアたちが妖魔になってしまった姿、という展開。さらに、その覚醒者の中でも特に力を持った深淵の者と呼ばれる3体がいて、ストーリーは絡み合っていく、という感じなわけなんですが……実は最近、ちょっと衝撃な展開がありました。それは、実はこの世界は壮大な実験場であり、妖魔もクレイモアも覚醒者も、組織によって作られた存在であるという事実。正直予想外ではありましたが、え、これってやっていいの? とも思ってしまうわけで……。おそらくラストまでを見据えた状態で発表された設定であり、けして安易な考えで生み出されたものではないとは思いますが……正直、この話をどう締めてくれるのか、とても心配です。今のままで十分面白いんだから、こういうちょっとルール違反な設定は使わなくていいと思うのになー。

 前作「エンジェル伝説」がギャグマンガとして非常に面白く、今作が始まったときはギャグ要素無しでどこまでいけるのかと思いましたが、そんな心配はする必要もなかったですね。今回改めて読み直してみたら、あまりの面白さに一気に読み終えてしまいましたよ。というかアレですね、これクレアが最初っから主人公ですね。テレサのイメージが強すぎたせいか、私、途中で主人公変更があったと勘違いしてましたよ。登場人物が多くて、やや設定が分かりづらい、という理由もあったかもしれませんね。上記のように展開的にはちょっと不安ではありますが、でもやっぱり面白いですし、果たしてラストがどうなるのか、楽しみに読み続けたいと思います。

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2009/11/04

CLOTH ROAD

Img489 脚本・倉田英之、漫画・okama。ウルトラジャンプにて2003年より連載中、単行本7巻まで以下続刊。

 繊業革命によりケーブルは糸に、基盤は生地となり、コンピュータは人々の衣服となった。それはコンピュータメーカーとファッションブランドの融合を意味し、服を作るデザイナー=プログラマーと、その機能を最大限まで引き出すファッションモデルは、時代の主役となっていった。だが、そんな表向きはきらびやかな世界ではあったが、社会問題は何一つ解決していなかった。貧富の差はさらに拡大し、世界は7つのトップブランドによって支配されたも同然であり、今日も貧民層の路地裏は「WAR-KING」という二流、三流のモデルが戦う賭け事でにぎわっていた。そんなある日、WAR-KINGに参加するドラッグ漬けの三流モデルとケンカをし、デザイナーをクビになったばかりの少年、ファーガスが自宅の工房に帰ると、孤児だった彼を育ててくれた親方が倒れたと教えられる。手術にかかる費用は250万と言われ、払えるはずがないと一人絶望に暮れるファーガスだったが、そこに突然、一人の元気な女の子が現れる。育ての親を亡くしたばかりだという彼女の名は、ジェニファー。実はファーガスとジェニファーは、16年前のある日に一枚の布に一緒にくるまれて捨てられていた、双子なのだという……。

 そんな出だしの、近未来バトルアクション。ナノマシンで紡がれた糸で織った服を身にまとい戦う、という設定はそこまで目新しいものではないと思いますが、繊業革命という言葉はうまかったですね。ストーリーは上記あらすじ後、ジェニファーがファーガスのモデルとなり、両親を捜して旅をしながら戦っていくわけですが、事態はいきなり惑星規模の話となり、7大ブランドのトップモデルたちも続々登場という、なかなか派手な展開。それに伴い主人公二人の出番は減っていってしまいますが、ストーリー自体は面白いので、まぁよしとしましょう。サブキャラが魅力的で主人公が食われてるといういい例だとは思いますが、最終決戦ではファーガスとジェニファーの出番は間違いなく増えますしね。

 そしてその主人公を食ったサブキャラなわけですが、誰が何と言おうとやっぱりその無邪気さが最高のメイ様に尽きます。モデルとしての身体機能や精神面はもちろん、プライドまでもが超一流という生まれついてのかしづかれる存在、ジューン・メイ様。いやもうホント、最高です。クロスロオドへの乱入、ガーメント戦での敗北、そしてガーメントvs同盟軍への乱入と、どれを取ってももう最高。メイ様がいなかったらここまで面白くないんじゃ? なんて思ってしまうほど冷静じゃいられません。この展開だと、最後はジェニファーのパワーアップ役となって倒れる可能性が高いのでしょうが、それでもいいので、メイ様の生き方を最後まで見せて欲しいです。メイ様ー!

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2009/10/25

グラン・ローヴァ物語

Img479 紫藤恭子 著。コミックトムにて1989年~93年にかけて連載、単行本全4巻完結。画像は現在発売中の文庫版、全2巻完結。

 自分は賢者であると騙り、田舎の村を渡り歩いて寝食を得ていた詐欺師のサイアムは、滞在していた村に本物の賢者である「放浪の賢者(グラン・ローヴァ)」がやってくると耳にする。このままでは自分が賢者ではないことがばれてしまうと、サイアムはグラン・ローヴァを村に来させないように画策するが、なんとやってきたのは重厚さの欠片も無い、まるで子供のように元気で自由奔放な小柄の老人だった。サイアスは当初、この飄々とした物言いの老人も、グラン・ローヴァの名を騙る詐欺師だと考えるが、話していくうちに彼は老人が本物のグラン・ローヴァであるということに、疑いを持たなくなっていた。そして何故かグラン・ローヴァに気に入られてしまったサイアスは、付き人兼弟子として老人に同行することとなるが、それは持つ物の願いを叶えてしまうという強すぎる魔力を持った銀晶球にまつわる、新たな物語の幕開けであった……。

 そんな出だしの、いわゆる剣と魔法の世界を舞台とした本格ファンタジー。同作者のデビュー作「辺境警備」と世界は同じ、時代は約150年前となっており、辺境警備にはほとんど出てこない妖魔や古の獣等、太古から存在している生き物が数多く出てくるのが特徴。画像の女の子、イリューシアも、実は2000年以上を生きる(種族内ではまだ若い)大蛇の仮の姿です。物語の大筋は、銀晶球の力をその身に宿してしまったサイアスは、人が大きすぎる力を得てしまうことの意味を知るために旅を続けるが……、という感じなのですが、そこには「人が力を得る=人以外(精霊や妖魔、太古の獣等)の力が失われる」という意味が含まれていて、この時代が精霊や妖魔が生きる時代から人間の時代へと移り変わるターニングポイントである、ということを示しています。そう、知ってる人ならすぐ気付くと思いますが、あの名作ファンタジー小説「指輪物語」に非常に近いテーマですよね。最後はイリューシアや精霊たちが、住みづらくなった人間の世界に別れをつげ、遙か西の海の果てにある別の世界を目指して旅立つ、なんてのももうそのまんまです。

 メインのストーリーは指輪物語とはもちろん違うわけですが、この作品の面白さの担っているのは、やっぱり上記のような叙事詩的な部分もあると思うんですよね。なので私には、どうしても指輪の影が拭いきれなかったなー、というのが正直な感想でした。ただしこれは、私の中で指輪の印象が強すぎるからそうなってしまうのであって、けして指輪のパクリとかではないということは付け加えておきます。そもそもいわゆる神話の時代を扱う物語なら、こういった神話の時代から人の時代への転換、というのはどんな作品でも通りうる道の一つでしょうしね。

 作者の作品は前述の辺境警備だけは読んでいたのですが、同じ世界を舞台とした作品が他にもあると知り、さっそく読んでみたのが今作です。期待に違わず面白かったですし、次はこれまた同じ世界を舞台にした「東カールシープホーン村」を読んでみようと思っています。こういった共通世界を舞台とした作品をいくつも描いてくれる、というのは、作品単体の面白さ以外にも、広がりを色々感じられていいですよねー。

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2009/10/15

クーデルカ

Img473 岩原裕二 著。月刊エースネクストにて1999年~2000年にかけて連載、単行本全3巻完結。

 西暦1899年のある夜、町はずれの古い礼拝堂に1人で住む少年、ヨシュアが帰宅の途についていると、突然荷馬車の荷台に1人の若い女性が落ちてくる。ヨシュアは気を失っている女性を家まで連れて行きひとまず介抱するが、翌日町では若い女性の殺人犯が病院から逃げ出したという噂が広まっていた。だが捜索隊に警官が含まれていないことや、態度がやけに高圧的だという点から、ヨシュアは逆に捜索隊こそが悪と判断。すぐさま礼拝堂に戻り、目覚めていた女性から事情を聴こうとするが、なんとその女性、クーデルカは、記憶を失ってしまっていた……。

 そんな出だしの、19世紀末のイギリスを舞台としたゴシックホラーアクション。この後追っ手から逃げ出したヨシュアとクーデルカは、ヨシュアの生まれ故郷であるロンドンへ行くが、そこでは妊娠した娼婦が次々に失踪するという事件が起こっていた……という感じで話は進んでいきます。もちろん、クーデルカが病院から逃げ出した件も、妊婦の失踪事件も、さらにはヨシュアが1人で暮らしていたという件もすべてが繋がっており、それらが明らかになっていく中盤から終盤にかけての展開は、なかなか読ませるものでした。作者の最近の作品と比べるとややまとまりはありませんが、その代わりに勢いと熱さはあるという感じで、正直今でも作者の作品の中では一番好きですね。

 欠点というか、唯一残念な点は、この作品が同名のゲームの後日談だということ。それ自体は別にかまわないのですが、おそらくゲームをやってないとわからない人間関係とかが、いくつかあるっぽいんですよね。かといって、今更PSのソフトを買おうという気にもなれないので、PSPアーカイブスとかに追加されたらやろうかなー、と思っています。ちなみに作者はゲームのキャラクターデザインをやってるとのことですが、ゲーム内のキャラはポリゴンらしいので、きっと面影は残っていないことでしょう(涙)

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2009/09/23

XBLADE

Img449 原作・イダタツヒコ、漫画・士貴智志。月刊少年シリウスにて2006年より連載中、単行本7巻まで以下続刊。

 4年前、突如東京を襲った大災厄。23区の半ばが破壊され、特に被害の大きかった都心部は現在も封鎖。死者行方不明者はあわせて200万人に達し、原因は未だ不明というその場から、たった一人生還した少年、杜咲春海は、物事すべてがスローモーションに見えるという、類い希なる動体視力を持っていた。だがそれ故に、格闘ゲームをしてもケンカをしても、動きが全て見えてしまって張り合いがない、という高校生活を送っていたが、ある日突然、一対多数という斬撃と銃撃のまっただ中に巻き込まれてしまう。人がばたばたと殺されていく風景を目にし、恐怖心と高揚感を同時に味わっていた春海は、その時手にした一振りの刀より出現した幻覚の少女、真名に心を奪われ、混乱の隙をついてその刀を持ち帰ってしまう。だが春海は、知らなかった。その刀こそは、人から刀を打つという外道の業によってつくられた刀、化性応身刀であり、彼の両親と妹を殺した、4年前の大災厄に繋がる物だということを……。

 そんな感じの、剣戟バトルアクション。出てくる化性応身刀、及びそのレプリカの二式はすべて人間(全部女性?)が変化した物であり、ペアバトル的要素も若干有ります。人はがんがん死ぬので、ちょっとグロい部分も有り。そして一番特筆すべきは、4年前の大災厄に至る過程を綴ったプロローグ的作品「BLADE」が存在している、ということでしょう。プロローグと言ってもそれは今作から見たらそうというだけであり、話は雑誌休刊に伴う連載終了ながらも一応完結しています。そして前作は作画ともにイダタツヒコであり、絵の緻密さでは圧倒的に今作の方が上なわけですが、話自体は私は前作の方が好きだったりします。というわけで私が今作に求めている一番のポイントは、生き残っている前作のキャラたちがどういう風に出てくるのかなー、ということ。すでに前作主人公ペアを含む重要人物のほとんどが出てきた感じですが、彼ら、彼女らが今後どういった立ち位置で春海と真名の物語に絡んでくるのか、非常に楽しみにしています。

 原作のイダタツヒコは、今作では原作ですが、自身でもフツーに作品を発表していて、現在はサンデーGXにて「星屑番外地」を連載中とのこと。以前連載していた「美女と野獣」という、これまたバトルアクション物は読んでいたのですが、GXの購読をやめたのと同時に読む機会が無くなってしまった、というのが現状です。これを機に、また読んでいこうかなー、と思っています。

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2009/08/08

黒博物館スプリンガルド

Img403 藤田和日郎 著。モーニングにて2007年に短期集中連載。単行本全1巻完結。

 1837年のロンドンに突如現れた、怪人「バネ足ジャック」。その名の通りバネになっている足を操って空高く飛び跳ね、目は燃えていて口からは青い炎を吐き、蛇腹になっている腕の先には鋭い爪が付いているという正体不明の怪人は、若い女性を散々驚かせるだけ驚かせた後、スコットランドヤードの追跡を見事振り切り、姿をぷっつりと消してしまいます。そして3年後、再び現れたバネ足ジャックは、今度は立て続けに4人の女性を殺害。スコットランドヤードのジェイムズ・ロッケンフィールド警部は、かねてから疑っていたウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド侯爵の元を訪ね、お前がバネ足ジャックなんだろうと問いつめますが、逆にウォルターは、バネ足ジャックは殺しなんかしない、と何かを知っているような顔で、強く反発するのでした……。

 現実に記録として残っている事件「バネ足ジャック」をモチーフとした、ゴシックホラー。全6話と短いお話だけあって、二転三転はしませんが、きちんと事件が起こり、きちんと解決する、という感じで、全1巻としては問題なく面白い作品でした。なんというか、「うしおととら」「からくりサーカス」と長編を2つ終わらせた作者が、こんな感じの話もちょっと描いてみたいなー、と言っているのが聞こえてくるような気がする作品です。

 作者の作品は、主人公の一人として子供が登場するのが普通ですので、この作品のように子供がほとんど出てこない作品は、ちょっと新鮮でもありますね。単行本には本編以外にその後の外伝も収録されているのですが、そちらは子供が主人公になっていて、いつもの藤田和日郎だなー、と思ってしまいました。

 今も昔も小学館で作品を発表し続けている作者の、唯一(?)の小学館以外でのこの作品。一応、黒博物館シリーズ、という構想もあるみたいなので、小学館とは喧嘩別れにならない程度に、また続編を期待しています。複数の出版社で描くこと自体は、いいことだと思いますしね。

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2009/08/04

CROWN!

Img399 原作・稲吉慶、漫画・小林ツトム。週刊少年ジャンプ今週号(2009年36号)掲載読み切り。

 州王高校サッカー部所属の1年生、カケイが、ある日朝練に遅刻しそうになりながらグラウンドにたどり着くと、なんと学校上空でホバリングしていたヘリコプターから、王冠をかぶった人が落ちてくる。華麗な身のこなしでボールも王冠も落とすことなくグラウンドに降り立った彼の名は、ジーナス。ヨーロッパ最古の王家、サンクトリウス家の王子である彼は、こともあろうかサッカーをするために、日本の州王高校に留学しにきたのだという。さっそくサッカー部の朝練に参加しようとするジーナスだったが、その頃部室では部員達が校長から、来週全国4位の強豪校と試合をし、敗けたら廃部、という条件をつきつけられていた。それは、王子に怪我でもされたら困ると考えた校長の策だったのだが、部員たちが王子を恨むには、十分な理由となってしまう。「そんなにサッカーしたけりゃ、自分の国でやってりゃいいじゃねぇかよ!」 だがジーナスには、自分が王子だからという理由で、誰も自分とはサッカーをやってくれない、という事情があったのだった……。

 主人公天才型サッカー漫画。設定やストーリー自体は王道でいいとは思うのですが、まとまってはいるものの47Pの作品としては内容が薄く、これ起承転結の承までしか無いんじゃ? というくらいの盛り上がり方に感じてしまいました。赤マルで好評だった作品のリメイク? らしいのですが、正直言って読み切り作品としての評価は、高くならないと思います。それこそ、もっと大きな転が必要でしょう。それ以外の出来は、画もこなれてるし動きも迫力も悪くないだけに、残念です。ただ細かいツッコミとしては、サブ主人公?のカケイが試合中でも禁煙パイポをくわえてるのとか意味不明すぎますし、最初に王子が乗ってたヘリがグラウンドに着陸するのもどうかと思いますけどね。

 読み切りとしては以上のようにけなしていますが、連載作品として考えた場合、実はこれ悪くないんじゃ? とか思っていたりもします。理由は上でも書いていますが、設定やストーリー自体は悪くないことですね。いっそまったく同じ内容で、30Pくらいに凝縮したものを読んでみたい気もします。そうすれば無駄がそぎ落とされて、もっと濃い作品になるんじゃないでしょうか。

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2009/07/25

GoodMorningティーチャー

Img389 重野なおき 著。まんがライフにて1999年連載開始、2000年にまんがくらぶオリジナルとの2誌連載に移行し、現在も連載中。単行本11巻まで以下続刊。

 千葉県立柏葉高等学校の新任教師、東進太郎の朝は、ものすごい早起きから始まる。なぜならそれは彼が学校を好きすぎるからであり、毎朝学校へ一番乗りをするというのが、彼の学生時代からの日課だからなのだ。いきなり担任を受け持つことになった2年A組は、そろいもそろってひとクセもふたクセもある生徒たちばかり。だが、自称愛と炎の熱血社会科教師である東進太郎、クセの強さではまったく引けを取りません。さぁ、今日も学校に一番乗りし、熱血授業の開始です!

 そんな感じの、教師が主人公の学園4コマ。連載開始から10年と4コマでは異例の長期連載となっていますが、作中では一度学年が上がっただけで、基本的にはイソノ時空に取り込まれています。名目上の主役は東先生ですが、英語教師のヨーコ先生、保険医の沖田先生、東のクラスのウッチー、綾、ゆいゆい、上原、飯田番長、栗子、それに校長や教頭等、彼ら彼女らが順次メインを張っている、と言う方が正しいです。学園4コマとしてはオーソドックスではありますが、作者は教員免許を持っているとのことですし、理想の教師生活というものを体現してるのかもしれませんね。重野なおきらしいテンポと笑いもぎっしり詰まった、まさに代表作と言える作品だと思います。巻数が多いのがネックと言えばネックですが、ホント面白いですよ。

 上でイソノ時空に取り込まれていると書きましたが、それでも非常にゆっくりですが最近は時間が進んでいて、単行本11巻時点では3年の7月ですが、これが卒業まで行って終わるんだろうなー、というのが微妙に見えてきています。だいぶ引っ張っていたゆいゆいの進路ネタとかも、決まってきましたしね。特に心配しているわけではありませんが、きちんと最後まで描ききれることを祈っています。

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2009/06/16

黒蜜様参る!

Img349 岩本直輝 著。週刊少年ジャンプ今週号(2009年29号)掲載読み切り。

 時は廻戸、かつて天下統一に一番近いとされていた徳々川家の生き残り、黒蜜の目標は、一人残った家臣の爺と共に埋蔵金を発掘し、それを元に没落した家を復興すること。そのためにとまずは金貸しから探索費用を借りたのだが、性根が遊び人の黒蜜と爺は現金があるとついつい豪遊してしまい、未だ発掘にも行かずに借金ばかりが増えていく日々を送っていた。だが黒蜜に10万両を貸してしまった金貸しの零に、返せないなら臓器を売ると脅かされ、ようやく重い腰を上げたのだが、辿りついた鬼火山には埋蔵金の噂を聞いた盗賊団がすでにやってきていた……。

 そんな感じの時代劇バトルアクション。埋蔵金は8カ所に分散して埋められており、鬼火山はその1つめ。埋蔵金はなかなか見つからないように隠されていて、示されるヒントを元に探し出す、という謎解き要素も有り。設定としてはオーソドックスながらも悪くはないと思うのですが、いかんせん黒蜜と爺という2人のキャラに好感が持てません。もしこれが連載作品なら、表向きは遊び人だけど実は……という感じで好感度も上げていかれるのでしょうが、読み切りでこれはちょっと問題なんじゃないでしょうか。ほんの2、3コマで、そんな表現できると思うんだけどなー。

 設定やストーリー、絵にコマ割り等は問題ないレベルですし、キャラさえ良くなれば一気に面白くなる要素はあると思いますが、現時点では残念ながら、今後に期待というところでしょうか。

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2009/05/17

グラップラー刃牙

8  板垣恵介 著。週刊少年チャンピオンにて1991年~99年にかけて連載、単行本全42巻完結。現在はその続々編である「範馬刃牙」を連載中。

 黒帯の猛者が集まる実践空手の大会を、若干17歳にして制覇してしまった少年、範馬刃牙。だが実は彼は、東京ドーム地下6階の隠された、武器の使用以外は全てを認めるという地下闘技場のチャンピオンなのであった。空手の大会に出たのは、次戦のために空手を知りたかったからであり、刃牙の流派は空手ではなくいわば範馬刃牙流格闘術。その目標は、地上最強になること……ではなく、地上最強の生物と謳われる彼の父親、オーガこと範馬勇次郎に勝つことであった。その戦闘力は素手で体重700キロの白熊を屠り、一国の軍隊を相手に一歩も引けをとらないという。母を殺した父を超えるため、刃牙は今日も強くなりつづけるのだ。

 格闘マンガ。ようは人間同士(例外含む)が戦う作品。その表現が常軌を逸している部分が多々あってネタとしてギャグマンガに例えられることもありますが、あくまで人間の肉体というベースは崩していない、リアルファイト系の格闘マンガです。特徴的な絵柄とキャラ、そして説得力があるんだかないんだかわからないが勢いはものすごい展開が受け入れられれば、格闘マンガとしても面白いですし、それをネタに笑うこともできるでしょう。異作ではありますが、傑作であることも間違いないと思います。

 グラップラー刃牙としては完結していますが、タイトルが変わっただけで話は延々続いており、「グラップラー刃牙」「バキ」「範馬刃牙」と今年でなんと連載18年目。現在は白亜紀から蘇った原人ピクル(これもすごい設定だよね……)と戦っている最中であり、どう決着がつくのか非常に見ものですが、勝てば残るは刃牙vs勇次郎を残すだけとなるでしょうから、展開的にもどうなるか注目です。個人的には、ピクル編に入って烈海王や愚地克巳には見せ場があったのに、愚地独歩や花山薫、渋川先生らの見せ場がまだだと思うので、最後にもう一度最大トーナメントをやったりしないかなー、と思っています。

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