2009/11/27

ちっちゃいナース

Img512 荻野眞弓 著。まんがタウンオリジナルにて2004年連載開始、同誌休刊に伴いまんがタウンに移籍し、現在も連載中。単行本2巻まで以下続刊。

 町の小さなお医者さん、但馬医院に勤務する佐藤瞳子は、小学生程度の背丈しかないちっちゃいナース。だけど明るく元気で声も大きく、行動力も腕力もあるという彼女の存在感は、そんな見た目では計り知れません。同僚のモデルのような体型のおっきいナース、遠野洋子や、東洋医学や民間療法を取り入れた患者さんに優しい治療を心がける若先生、但馬修二らと共に、佐藤瞳子は今日も患者さんたちに、元気と明るさを振りまいているんです!

 そんな感じの、ナースコメディー4コマ。内容としては本格的な医療シーンはほとんど無く、瞳子さんの小ささや洋子さんの大きさをネタにした話と、病院の内外で起こる様々な出来事をネタにした話が、だいたい6:4くらいの感じでしょうか。元気で明るい瞳子さんと他キャラのかけあいが、読んでいて非常に楽しい作品なわけですが、瞳子さんは無邪気天然でもあるので、なんというかもう、私のストライクゾーンど真ん中ですね(聞いてない) ちっちゃいという部分も含めると、もうゲームセットレベル?(黙れ

 作者特有の絵柄の艶っぽさは、もちろんこの作品でも健在。ちょっと前に買った同作者の「ツンデレラ」は、同じ絵柄ながら内容はかなりアダルトで驚かされたのですが、個人的にはやはり、一般向け作品でこの絵柄だからこそだと思うんですよね。もちろん描くのを否定するわけではありませんが、アダルトな内容の作品ばかりにならずに、ぜひ一般向けも描き続けていってほしいと思っています。

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2009/10/01

ちろちゃん

Img459 結城心一 著。まんが4コマKINGSぱれっとにて2006年より連載中、単行本2巻まで以下続刊。

 前の学校ではみんなから一目おかれ、弱みを見せることなんて無かったという転校生、八岐智呂遠(やちまた ちろえ)。この大文字西小学校でも、一目置かれた存在になる。そう意気込んでいた智呂遠でしたが、実はナメクジや虫が大の苦手という事実を、よりによって高原馬頭子(たかはら まとこ)というクラスメイトに知られてしまいます。というのも、馬頭子は登校中に見つけた虫を大量に捕まえて学校まで持ってきてしまうような、度を超えた虫好きだったからなのです。このままでは威厳が保てない。そう考えた智呂遠は学級委員長に立候補し、虫の持込を禁止にしようと目論みますが、学期途中での転入のためそれも叶いません。結局、虫もちこみ禁止係長、略してむちきん係となった智呂遠でしたが、その実体は馬頭子が学校に持ってきた虫の一時預かり係という、なんの解決にもなっていないものだったのでした……。

 そんな出だしの、虫がたくさん出てくるちょっとシュールなストーリー4コマ。ちろちゃんが主人公なのは間違いないですが、話としては虫が大好きな(愛してはいない)まとちゃんに振り回されるクラスメイト、というのが一般的なスタイルです。悪意はほとんど無いまとちゃんに必死に立ち向かうちろちゃんの空回りっぷりが楽しい作品。あとはちろちゃんよりさらに虫が大嫌いなやちほ先生の不遇っぷりも楽しいです。

 この作品には前作として、まとちゃんを主人公としたそのまんま「まとちゃん」という作品がありまして、ちろちゃんが出てこない以外は続けて読んでも何の違和感も無いつくりになっています。学年も、まとちゃんの時は小学校2年生~3年生、ちろちゃんになって4年生~6年生と繋がっており、可能ならぜひまとちゃんから読むべきでしょう。そのまとちゃんの初出は、今となっては色々アレな「週刊わたしのおにいちゃん」 ちろちゃん作中でもこの件に関してはネタにされているんですが、確かに知っていれば笑えるものの、知らないとなんのことだかまったく意味不明でしょうし、ちょっとどうなのかなー、と思わないでもありませんでした。ただまぁ、そもそもとんがった作品ですし、とんがったネタでいいのかもしれませんけどね。

 作者の代表作は、うーん、どれを挙げればいいのかなー。PC用18禁ゲームメーカーLeafのアンソロをたくさん描いていた、というのが一番有名なのかもしれません。あとは、実妹が「かんなぎ」の武梨えりということでしょうか。個人的には好きな漫画家ですので、この手のシュール系ストーリー4コマがフツーに存在するようになった現在、もっと売れていいのになー、なんて思っています。

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2009/09/18

超弩級少女4946

Img445 東毅 著。週刊少年サンデー超増刊にて2009年より連載中、単行本1巻まで以下続刊。

 女の子ってのはすげーんだ。なんかいい匂いがして、やさしくて……。そんな娘にもし微笑みかけられたりしちまったら、きっと俺はどんな無茶だってやれると思う――。常々そのように考え、だからこそそんなすごい存在である彼女が欲しいと思っている中学生3年生、飛田マコトは、残念ながら目下告白30連敗中という、不名誉な記録を持っていた。そんなある日、保健室で休んでいたマコトが昼休みに目を覚ますと、鞄や筆記用具、食べかけのお弁当等を残したまま、校舎から人がいなくなっていた。どうなってるんだと思う間もなく、鳴り響くサイレン。それに呼応するように、壁を突き破って校舎内に進入してくる戦車。そしてその戦車をあっさりと破壊してしまう、怪物としか言いようのない、異形の巨大生物……。見上げるほどの巨大な怪物に目を付けられ、絶体絶命のピンチを迎えたマコトだったが、彼を救ったのは、一つの巨大な人の「手」だった。痛いと可愛らしい悲鳴を上げつつ、マコトを守るように怪物の前に立ちはだかる巨大な影。その正体はなんと、身長4946センチメートル(公称)の一人の巨大な少女、衛宮まなであった。

 そんな出だしの、ヒロインラブコメ。もしかしてこういうのを、セカイ系って言うのでしょうか。この後、この巨大な女の子、衛宮まなにマコトが惚れられてしまうわけですが、実は地球は宇宙生物からの攻撃をしょっちゅう受けていて、それらを撃退しているのが、まなを含む「地球起源の超自然特殊生物群」である、という設定だったりします。あまりにまなが人間臭いため、巨大人間はそれだけで設定破綻だろー、と思ってしまいますが、実際にはまなは妖怪に取り憑かれている人間であり、取り憑いているのはどうやらダイダラボッチである、ということのようです。断片的な情報から判断しただけなので、はっきりとはわかりませんけどね。

 まぁそんな設定上の問題はさておき、同級生の中でも小柄な飛田マコトと、巨大少女衛宮マナのラブコメディなわけですが、ツッコミ所が満載な点も含めて、非常に楽しく読める作品です。身体は巨大だけど「痛いけどがんばる」が基本のまなが、とにもかくにも健気で可愛いんですよ。頬を染めながら「愛さえあれば身長差なんて関係ないですよね」と言うシーンなんて、ネタ込みだとわかっていても最高です(聞いてない

 作者は読み切りはいくつか描いていたものの、連載作品はこれが初めてのようですが、絵もコマ割り等も問題ないし、キャラもかわいいし、何よりラブコメとして話も面白いので、問題なくいけると思います。そしてこの作品は特殊状況下のラブコメであり、きちんと完結させるためにはこの特殊状況下から抜け出さないとダメだと思うわけですが、その部分をどう考えているのか。期待を込めて、今から楽しみにしていたいと思います。

 ちなみにこの作品は、小学館のWebコミック、クラブサンデーにて1、5、6話が読めるようになっています(2009/9/18現在)。単行本1巻が1~4話なので、続きもバッチリです。また作者のホームページでは、初期の読み切り「イバラキ!」が全ページ読めるようになっているので、興味を持たれた方はぜひググって読んでみてくださいませ。

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2009/07/20

ちいちゃんのおしながき

Img384 大井昌和 著。まんがライフオリジナルにて2003年連載開始、2007年にまんがくらぶオリジナルとの2誌連載に移行し、現在も連載中。単行本5巻まで以下続刊。

 小料理屋みづはを切り盛りするは、なんと若干10歳の小学生、有坂千夏。父の残してくれた店を守るため、今日も学校から帰って来るなり仕込みの準備に大忙しです。そんな娘を見守る母、三葉は、大の料理下手にしてお酒好き。料理のことは娘にまかせ、自分は注文取りに料理の上げ下げと、かいがいしく働いているつもりですが……その実体は、隠れてお酒は飲むは料理はつまみ食いするはと、千夏の悩みの種だったりします。だけど客とすぐ仲良くなり、一緒になって楽しく飲んでしまうという母の性格が、お店の売り上げに貢献しているのもまた事実。閉店時間は千夏の就寝時間なので早いですが、小料理屋みづはは今日も元気に営業中!

 そんな感じの、板前が小学生の小料理屋4コマ。料理人だった父がいつ死んだのかはわかりませんが、料理のできない母と2人暮らしの小学生がこんな料理できるわけないような……なんていうのは、言っちゃいけないお約束。その部分だけはファンタジーとして深く考えないようにしてしまえば、小学生の板前ということでネタはたくさん出てくる、問題なく面白い4コマ作品です。

 しかし、この作品には、大きな欠点が一つあります。そう、それは母親の性格です。料理ができないのはまぁ仕方がないでしょう。作中でも一応料理の勉強はしていますし(ほとんど失敗ですが)、全然やる気がないわけではありませんから。問題なのは、とにもかくにもお酒に関する自制心の無さ。アル中のような表現はありませんが、開店前だろうが開店中だろうが、とにかくお酒を我慢するということができません。そのせいで何度もちいちゃん(千夏)や常連客に迷惑をかけ、そのたびに怒られていますが、反省する様子ゼロ。そういう設定のマンガなんだと言ってしまえばそれまでですが、自分が迷惑かけていることを認識しつつ改めようという努力をしないキャラというのは、私には非常に不快です。そんなわけで、トータル的にはこの作品は問題なく面白いのですが、特定のネタの時に限り、つまらないどころか不快な作品と言わざるをえませんでした。

 作者はもともとはストーリー漫画家で、現在も4コマとストーリーマンガ両方を書いています。というかこの作品も、現在はまんがライフオリジナルとまんがくらぶオリジナルの2誌連載ですが、ライフのほうは4コマ、くらぶの方はショートストーリーという、異色の2誌連載だったりします。ちょっと他に例のない連載方式ですよね。私の中では、一番最初の連載と思われる「ひまわり幼稚園物語 あいこでしょ!」が未だに一番面白かったなー、という感じなので、そろそろそれを超える作品を期待しています。

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2009/07/04

ぢごぷり

Img367 木尾士目 著。アフタヌーンにて2008年より連載中、単行本1巻まで以下続刊。

 18歳での出産を終え、退院したばかりの沖浦あゆみと、産まれたばかりの長女、夢子。あゆみは愛娘を抱きかかえ、双子の妹、日野かなめの待つアパートへと一週間ぶりに帰宅します。自分が出る方の体質だと知ったあゆみは、夢子を完全母乳で育てると決意。またそれ以外にも本で得た知識を元に、かなめの全面的なサポートの元頑張ろうとしますが、頻繁な授乳と夜泣きという現実を前に、徐々に精神的にも肉体的にも蝕まれていってしまいます。「赤ちゃんを育てるのって、すごく幸せな事なんだと思ってた」 あゆみの地獄の日々は、始まってからまだたったの2週間しか経っていないのです……。

 そんな出だしの、育児マンガ。1話で退院して1巻終了時でまだ2週間しか経っていないので、現時点では育児レポートマンガみたいなものです。ストーリーがあるとすれば、育児の苦労にあゆみがどんどん壊れていく、というくらいです。いや冗談じゃなく。育児の辛い部分を徹底的に描いた、異色作なんでしょう、きっと。そして、私にはそれが、非常に不満です。

 なんというか、出産、育児が大変なんであろうことは想像できます。想像できると言ったところで、本当の苦労がわかるわけがない、ということもわかっているつもりです。だけどですね、これは育児ハウツー本ではなく、エンターテイメント作品であるマンガなんです。読んで喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだり、考えさせられたり、ほっとしたり、感動したりすべきものなんです。けして、人間が誰でも持つ負の部分を見せつけられ、嫌な気持ちになるものではないはずなんです。そしてこの作品は、以上のような意味で、私にとってはエンターテイメント作品とは言いづらいものでした。

 あゆみの姓は変わっているのに、父親は一切姿を現さない。というか、話題に上げるのもタブーらしい。あゆみの両親も一切出てこない。そのようなきな臭い設定は用意してあり、今後展開していく部分なんでしょう。そうすれば「げんしけん」という長期連載作品をきちんと完結させている作者ですから、この作品も私の望むようなエンターテイメント作品になっていくとは思います。ですが、1巻を読んだ限りでは、正直これは他人には薦められない作品であると、私は結論づけました。願わくば、1巻は本当に前置きであり、2巻以降で大きく動いてくれたらなー、と思います。でもそれにしたって、前置き長すぎですよ……。

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2009/07/01

ちびまる子ちゃん

Img365 さくらももこ 著。りぼんにて1986年~96年にかけて連載、単行本全16巻。その他映画原作版が2巻。また2007年より中日新聞他で新聞4コマとして連載中、単行本4巻まで以下続刊。

 ちびまる子ちゃんは、小学3年生。本名はさくらももこだけど、背が小さい女の子ということで、ちびまる子と呼ばれています。めんどくさがり屋で勉強も運動も嫌い、好きなことは、家でゴロゴロしながらマンガを読んだりお笑いのテレビを見たりすること。家族は6年生の姉と両親、祖父母の6人。意外に現実的な所も有り。そんなまるちゃんの日常を綴った、ノスタルジックな雰囲気のハートフルコメディ。

 説明するまでもないような、超有名な少女漫画。世に国民的マンガと言われる作品はいくつかありますが、少女漫画というくくりの中では、この作品が一番と言えるのではないでしょうか。ストーリーはちびまる子ちゃんの日常を面白おかしく綴るのがメインで、ネタとしては小学生の時の思い出を多用する、あるある系と言えるでしょう。作者の実体験が多分に含まれているとのことですので、実体験を元にしたギャグマンガ、と言って問題ないのかもしれませんね。どこがフィクションでどこがノンフィクションなのかはわかりませんが、共感できる部分が多ければただそれだけで楽しめる作品です。ただ中期以降はクラスメイト等のキャラが出張る話が増えてきて、キャラで笑わせる話になっていってしまったのが個人的にはちょっと残念でした。いやでも、面白かったですけどね。

 そしてりぼんでの連載はもう10年以上も前に終わっているわけですが、なんと一昨年より、新聞朝刊4コマとして復活していたりして、かなりびっくりしました。ただ残念ながら、評判が良くないんですよねー。新聞では読んでいなかったので単行本で読もうと思っていたのですが、あまりの評判の悪さにちょっと及び腰だったりします。うーん、困った。

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2009/02/26

ちょこパフェ

Img226 いずみ(現在は かずといずみ) 著。まんがタイムきららにて2002年連載開始、まんがタイムとの2誌連載を経て、2005年完結、単行本全2巻。

 小学4年生の桂木千代子は、両親ともがパティシエだということもあってか、チョコレートを筆頭に和洋さまざまなお菓子が大好き。食べるだけでなく、将来のパティシエを目指して自分でお菓子をつくったり、時には創作したりもします。お菓子作りの仲間でありライバルでもある、クラスメイトの和菓子屋の娘、三井あずきやその妹、きなこらと一緒に、今日も千代子はパティシエめざし、お菓子作りの修行中です。

 そんな感じの、お菓子をテーマにしたギャグ4コマ。パティシエは男性形であり女性形はパティシエールとなるとのことなのですが、作中ではパティシエで統一されているのでここでもそう表記しています。主人公がまだ小学4年生なため、お菓子を作るネタよりも、食べたり売ったりあげたりといった、お菓子から派生するネタの方が多いです。それはそれで面白かったのですが、可能なら第2部とかにして、5年後とか10年後とかのお菓子作りをメインの話も見てみたかったです。ただそれだと、野広実由「パティシエール!」っぽくなってしまいそうですが。

 作者の作品は、これよりもサンデージェネックスで連載していた「貧乏姉妹物語」の方が、アニメ化もされてますし圧倒的に有名ですね。今ふと思ったのですが、キャラの見た目はかなりそのまんまな気がしますので、もしかしたらあまり描き分けはできないほうなのかも……?

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2009/02/14

ちまちま

Img206 かがみふみを 著。コミックハイ!にて2005年~06年にかけて連載、単行本全1巻完結。

 高校生、千村真由は、背が低くてどんくさくて要領の悪い女の子。その日も購買でジュースを買おうとしたのですが、人が多くて一向に買えず、困っていたところを同じくラスの黒川くんに助けてもらいます。その後も何度か助けてもらったり勉強を教えてもらったりするうちに、真由は黒川くんと仲良くなっていきますが、真由にはまだ「好き」という気持ちとはどういうことなのか、よくわかっていませんでした。

 恋愛初心者同士の、ほのぼのラブコメ。手をつなぐ、ということだけで1話使ったりと、初々しいというかなんというか、読んでいて頬がとてもにやけます。お互いが恋愛初心者であるがゆえに、惹かれあっているのにうまくいかないという山場も迎えますが、最後はきっちりハッピーエンド。全1巻という短さも手伝って、よくまとまった非常に良い作品でした。

 作者はその後も作品を発表し続けていますが、個人的にはこのちまちまを超える作品は出ていないと思っています。はっきりと言える理由はないのですが、なんとなく、絵柄とストーリーがずれてきているような……。絵柄と言えば、私はちまちま3話扉の真由の顔バランスがとても好きだったのですが、今は微妙に変わっちゃってるんですよね。余計なお世話ではありますが、案外このへんも理由の一つなのかも?

 それと、私は後から知ったのですが、作者は18禁マンガ出身だそうですね。現在は絶版のようですが単行本も何冊も出ていたようですし、ろりぷにな絵柄はエロマンガとして需要があったということなのかなー。

 現在コミックハイで連載している「きみといると」は、ちまちまと同じような恋愛初心者同士のラブコメですが、やはり今のところは、ちまちまを超えるのは難しいなー、という印象です。と言ってもつまらないわけではありませんし、気長に読んでいきたいと思います。

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2009/01/24

ちはやふる

Img178 末次由紀 著。BE・LOVEにて2008年より連載中、単行本3巻まで以下続刊。

 小学6年生、綾瀬千早の夢は、美少女コンテスト最終選考まで残る自慢の姉が、日本一になることだった。だが、転校生の綿谷新に、姉の夢に乗っかるのではなく、自分のことを夢にすべきだと言われる。そんな新の夢が競技かるたで名人になることだと知り、感化される千早。競技かるたの天才少年である新をも驚かせる、誰よりも鋭い聴力と素早い反射神経、という武器を持っていた千早は、少しずつ競技かるたの世界に足を踏みいれていく。

 競技かるたマンガ。競技かるたとは、小倉百人一首を使った公式戦のことです。見た目は囲碁将棋と言った頭脳ゲームっぽいですが、瞬発力や瞬時の判断力、記憶力等が重要だと思うので、どちらかと言うとスポーツに近いと思います。主人公の千早が競技かるたをがんばるわけですが、小学生編のかるた部分以外のストーリーが非常にドラマチックで、少年誌に掲載されていたらこうはならなかっただろうなー、と思えて面白かったです。高校編は一転して部員集め等も行うわりとフツーの展開になりましたが、それでも問題なく面白いですし、今後も楽しみです。長期連載も思いもよらない展開もしづらいネタだとは思いますが、期待しています。

 あとこの単行本の表紙ですが、怖いくらいの真っ直ぐな目が気持ちのいい、インパクトのある非常に秀逸なデザインだと思いました。単行本カバーデザイナーの名前はほとんど知りませんが、こういった作品にとても合っているカバーは、それだけでなんだか嬉しくなってしまいますね。

 そして作者は、盗作事件で一時期漫画家活動停止していたのですね。その時のいきさつを知りませんが、復帰作できちんとお詫びを本誌に載せたとのことですし、けじめをつけているのなら問題なく応援できると思います。がんばってください。

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2009/01/22

チェンジング・ナウ

Img176 UMA 著。週刊少年マガジンにて2004年~05年にかけて連載、全3巻完結。

 会社員、藤岡公平は、ある日酔っぱらったところを改造され、ドッグファイター01に変身できるようになってしまった。家族で唯一このことを知る長女のタケコにはカッコ悪いと嫌われているが、それでも公平は家族の笑顔を守るため、場当たり的ではあるが怪人と戦う。マシンナーVV、装甲刑事ビッグバンΣと言った仲間も増えるが、クリムゾンバニー、ベルベットローズと言った敵幹部との戦いも激化。さらに敵の第七支部大佐の正体が、実は公平が子供の頃にあこがれていたヒーロー、スターマスクであることが判明し、公平は決断を迫られる……。

 変身ヒーローコメディ。チェンジング・ナウとは、ドッグファイター01に変身する際のかけ声です。正義対悪という特撮ヒーロー物の設定を踏襲していますが、ヒーロー側も悪の組織側も妙に世帯臭いのが特徴。理念だけでは正義も悪もやってられないのです。敵幹部のクリムゾンバニーが公平の職場の同僚OLだったり、敵大佐が元ヒーローだったり、マシンナーVVとベルベットローズの関係に秘密があったり、そういったお約束設定も色々あって、とても面白かったです。

 連載当時は毎週毎週楽しみに読んでいましたが、そういった様々な設定を使い切れることはなく、最後はあえなく打ち切りとなってしまい、ちょー残念でした。マガジンの私好みのショートギャグは、ことごとく打ち切られてる気がしますよこんちくしょー。

 そして作者は、チェンジングナウ以外に作品を発表していないようなんですよね。名前を変えている可能性はありますが、ちょっと調べた限りでは、私には発見できませんでした。これで終わりだなんて言わないで、またぜひ新しい作品を読みたいです。

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