2009/07/16

ラブやん

Img379 田丸浩史 著。アフタヌーンシーズン増刊にて2000年連載開始、同誌休刊に伴い月刊アフタヌーンに移籍、現在も連載中。単行本11巻まで以下続刊。

 25歳ニートでオタクでロリコンという三重苦のダメ人間、大森カズフサの前に、ある日突然、ラブやんと名乗る天使の輪と羽を持つ女が現れる。なんと彼女は、愛に飢えた子羊たちをラブまみれにするのが仕事という見た目通りの天使であり、カズフサの強烈な片思い電波を受けてラブ時空からやってきたというのだ。生まれてから25年間、彼女どころか友だちもほとんどいなかったカズフサは、ラブやんの成功率100%という自信満々な言葉に涙するが、カズフサの片思いの相手が小学生だと知り、今度はラブやんが涙する羽目となる。仕方ないながらも、相思相愛になれる最適な方法を捜すラブやんだが、当然の如く見つかるはずもなく、せめてカズフサを格好良くしようという特訓も当たり前のように失敗する。こうしてラブやんは、カズフサが愛を成就させるその日まで、ひとまずカズフサの部屋の押し入れに住み着くこととなったのだった……。

 そんな感じの、ラブコメのラブ部分をネタにしたような実験系ファンタジーギャグ。ロリオタプーという痛い主人公に、いかに普通の恋愛をさせるか、転じて、いかに普通の人生に戻すかという事を目的とし、毎話色々な方法を試す、という感じの作品です。カズフサがちょっと笑えないくらい痛くて、もう一歩踏み込んでしまえばすぐ警察沙汰レベル。そこを笑えるか笑えないか気持ち悪く思うかで、作品の評価は大きく変わるでしょう。一般人にはけしてオススメできない、かといってリアルでニートな人にもオススメできない、どちらに転んでもギリギリな作品です。というか、こう書いててマジでちょっとヤバい気がしてきました。あれれ? この物語はフィクションですよ?

 作中ではある程度リアルと同じように時間が経ち、当初25歳だったカズフサが単行本11巻時点ではすでに31歳というのが、痛さにさらに拍車をかけています。もちろん、ロリオタプーな部分はまったく変わっていません。話の展開上、下ネタというかロリネタも非常に多く、もうなんというかどこを取っても危険な作品。悪意を持ってこの作品を取り上げた場合、立場が悪くなることこの上なしという感じでしょう。そういった事情を気にせず、あくまでロリオタプーをネタとしたギャグマンガと割り切って読めれば、面白いとは思うんですけどね。もちろん私は、この作品の終着地点はどこかなーと思いつつ、笑いながら読んでいますよ。

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2009/06/14

らんま1/2

Img345 高橋留美子 著。週刊少年サンデーにて1987年~96年にかけて連載、単行本全38巻完結。

 ある日、無差別格闘流天道道場に、中国から国際郵便が届く。それは、道場主天道早雲の友人である早乙女玄馬が帰ってくるという知らせであり、同時に早雲の3人の娘の許嫁となる、早乙女乱馬がやってくるという知らせでもあった。長女かすみ、次女なびき、三女あかねの3人は困惑しつつも早乙女親子を迎えるが、やってきたのはなんとパンダと女の子。しかもその女の子は、謝りながらも自分が早乙女乱馬であると名乗る。男嫌いのあかねはほっとしつつさっそく乱馬と仲良くなるが、手合わせをした後に風呂に入ろうとしたところ、そこには裸の男の姿が。実は早乙女乱馬は、中国、呪泉郷での修行中に誤って娘溺泉に落ちてしまい、水をかぶると若い娘の姿に、お湯をかぶると元の姿に戻るという、呪われた体質の持ち主だったのだ……。

 そんな出だしの、格闘マンガをベースとした王道ラブコメディ。玄馬は熊猫溺泉に落ちたので、水をかぶるとパンダになるという設定。呪泉郷という特異な設定を一つだけ用意して、残りは真面目な格闘ラブコメという、能力バトル系作品の走りとも言えるかもしれませんね。作者の初期の代表作「うる星やつら」や、現在連載中の「境界のRINNE」を彷彿とさせる、面白いラブコメ作品でした。

 今回改めて読んで思ったのですが、乱馬とあかねって、今で言うと二人ともツンデレに近いですよね。(ツンデレの定義についてはまたいずれ) 意地っ張りキャラなんて昔からフツーにいるわけですが、ヒーローヒロイン共にツンデレって、ありそうであんまり無い設定かも? と思いました。

 あとちょっと話はずれますが、この当時って、規制が弱かったんだなー、と思ってしまいました。水をかぶると女に変身するという設定がある以上、必然と言えなくもないですが、とにかく裸の出てくるシーンが多い。乳首も描かれてるし、今だとここまでは描けないんだろうなー、とは思ってしまいます。徐々に減ってはきますので、初期の人気取りのためにと割り切って描いてたのかなー。ところが面白いのが、アクションの多い格闘マンガのわりに、パンチラとかはほとんど無いということ。裸はいいけど、パンチラは駄目。このあたりが、作者としての線の引きどころだったんでしょうか……?

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2009/06/08

らいか・デイズ

Img342 むんこ 著。まんがホーム及びまんがタイムオリジナルにて2003年より連載中、単行本8巻まで以下続刊。

 花丸小学6年2組の春菜来華は、成績優秀品行方正の学級委員長にして児童会会長と、見事なまでの優等生。弱きを助け強きをくじく性格で、図に乗ったり他人を見下したりすることも無いため人望もあり、休み時間や放課後は生徒はおろか教師も含めた相談の列が絶えることはありません。もちろん来華は嫌な顔一つせず、勉強のわからない部分を教えたりいじめやケンカの相談に乗ったりし、的確な判断をしてくれるのです。ただ一つ、恋愛話を除いては……。

 完璧超人春菜来華の日常を舞台とした、ほのぼのコメディー4コマ。ラブコメ要素も若干有り。上記の通りものすごい優等生なんだけど、オシャレや恋愛の話と裁縫や料理が苦手という弱点まであり、それを含めてのまさに完璧超人。あと水戸黄門のうっかり八兵衛が好きとか、幼児体系を気にしてるとか、お約束てんこもりではありますが、優等生というキャラのギャップを表すにはどれもこれも素晴らしい設定でしょう。こんな小学生いねーよ、と思う暇も無いくらい面白く、読むととてもほんわかした気分になれる、良い作品です。

 作者は多分これが初連載作品で、そのまま代表作でしょう。かなり多作な方らしく、現在も5誌で連載中? と、ちょっと心配になってしまうくらいです。個人的に、次世代の4コマ界を担う人物の方翼だと勝手に思っていますので、そんなに無理をすることなく、マイペースで描き続けていってほしいと思っています。

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2009/01/17

恋愛ラボ

Img169 宮原るり 著。まんがホームにて2006年連載開始、現在はまんがホームとコミックエールの2誌にて連載中。単行本2巻まで以下続刊。

 名門、藤崎女子中学に通う2年生の倉橋莉子(リコ)は、勉強は苦手だが運動神経は抜群、男勝りでちょいワルな性格も相まって、他生徒からは密かに「ワイルドの君」と呼ばれていたりする。そんなリコがある日、教師に頼まれてプリントを生徒会室に持っていくと、そこでは他生徒から「藤姫様」の名で呼ばれている清楚で可憐な生徒会長代理、真木夏緒(マキ)が、なんと抱き枕を相手にキスの練習の真っ最中だった。リコも実は恋愛経験皆無なのだが、マキに恋愛の達人と勘違いされ、なしくずしに恋愛指導をすることになり、そのついでに生徒会長補佐に任命されてしまう。さらにはリコに憧れている書記の棚橋鈴音も加わり、放課後の生徒会室は今日も恋愛レッスンで大忙し!

 恋愛妄想ギャグ4コマ。一応ラブコメ? 清楚で可憐で可愛くて仕事もできる生徒会長のマキが、実は恋愛にすごいあこがれていてぶっとんだ妄想に基づいた練習を毎日のように行っている、というギャップが微笑ましくて面白いマンガ。あとはリコの見えっ張りで意地っ張りで期待を裏切れない性格が災いして、恋愛経験が豊富だというウソを撤回できずどんどん自滅していく、というネタも多数。登場人物たちが結局のところ全員恋愛経験が無いに等しいので、その部分のフォロー役がいないのがまた作品を混乱させて楽しくさせています。好きな人とどうにかして恋人同士になる、という妄想は男女問わずしてするものでしょうし、マキやリコたちの恋愛レッスンは、ぶっとんでいるとはいえ微笑ましく読めるんじゃないかと思います。

 作者の他作は「みそララ」を先に読んでいたのですが、私はこの恋愛ラボの方が好きですね。「となりのネネコさん」「小学生日記」等はまだ読んでいないので、機会を見つけて買っていきたいと思っています。

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2008/12/13

らき☆すた

Img125_2  美水かがみ 著。2003年月刊コンプティークにて連載開始、現在複数媒体にて連載中。単行本6巻まで以下続刊。

 陵桜学園高等部一年の柊つかさは、ゆったりした性格のドジっ子女子高生。双子の姉でしっかりした性格ながら負けず嫌いな部分もあるかがみや、アニメやマンガ、ゲームが大好きな世渡り上手の毒舌家、泉こなた。おっとりしていて天然と典型的なお嬢様である高良みゆきらと一緒に、今日もゆるーく学園生活を楽しんじゃいます。

 そんな感じの、学園4コマ。ボケツッコミの掛け合いがきちんとあるタイプです。女の子(特にこなた)がオタクなネタで盛り上がるというギャップがポイント。あるあるネタ多数。アニメが大ヒットして社会現象になり何度もニュースに取り上げられたことで、一般人にもわりと知られている作品かと思われます。エヴァンゲリオンのように自ら売り込んだのではなく、世間が盛り上げてくれて住民票までもらってしまったというのは、ちょっとすごいですね。私は周辺住民への影響からいわゆる聖地巡礼という行為に否定的なのですが、今回のようなファンにも地元社会にも好影響を与える結果になるのなら、それは良いことだなー、と思います。

 原作は6巻で高校卒業間近なのですが、まだ連載は続いている模様。作者と編集が合意のもとで続けているのだとは思いますが、売れすぎてしまったためにやめられなくなってしまった、とかじゃないことを祈ります。

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