2009/08/03

ロボこみ

Img398 やぎさわ景一 著。週刊少年チャンピオンにて2003年~05年にかけて連載、単行本全4巻完結。

 高校2年生の石上勇介が転入してきたクラスには、成績優秀、容姿端麗、水泳以外の運動能力も高く、性格も器量も良いという、非の打ちどころがないような美少女がいた。だが、足にはローラーダッシュ、身体の各部位にはロケットランチャー、指にはレーザービームが仕込んであるという彼女の名前は、鈴木ロボ子。クラスメイトには彼女が人間に見えるらしいが、石上にはどうしても、ロボットにしか見えなかった。幸か不幸かはわからないが、ロボ子に好かれてしまった石上の過酷な日々は、今日も続く……。

 そんな設定の学園ショートギャグ。他に、足が無い幽霊の桜木礼子(こちらもロボ子同様、幽霊だと思っているのは石上だけ)とか、ゴスロリ化け猫の黒井ねことか、非日常キャラが日常に入り込んでくるという設定が満載です。ネタとしては、基本的なパターンは石上が他人によって不幸な目にあうというもので、初期は主にロボ子のロケット弾等によって、石上が爆発に巻き込まれたり怪我をしたり入院をしたりするか、誤解によって警察に連れて行かれるというパターンが多く、笑えます。ショートギャグで、結局オチは同じかよ、って笑える作品はレベルが高いと思っていますので、その点でも高評価です。中期以降はキャラが増えてパターンも増えますが、そういう意味で一番面白かったのは、やはり初期~中期ということになるんでしょうね。

 連載期間は1年半と、短くもなく長くもない感じでしたが、中期以降もフツーに面白いレベルは維持していたので、もっと続いても良かったのになー、という感じでした。なにより、石上と委員長(本当は副委員長)のラブコメの結末が見れなかったのが残念です。委員長可愛かったのになー(聞いてない

| | コメント (0)

2009/06/30

LOCK ON!

Img364 土田健太 著。週刊少年ジャンプ今週号(2009年31号)掲載読み切り。

 露出魔や痴漢、ストーカーに会うのはもちろん、お箸や縦笛、下着に水着と盗まれまくりという不幸な過去を持つ女子高生、栗原ニコ。それ故に当然男なんて信じられるわけもなく、空手等で鍛えた身体で、近づこうとする男どもを寄せ付けない日々を送っていた。そんなある日、高校生にして天才プロカメラマンである真田映が同じクラスに転校してくる。なんと彼は見た物を一瞬で覚え、しかも二度と忘れないシャッター・アイという特殊な眼を持っているのだった。ニコの美しさに惚れ込んだ真田は、ことあるごとにニコの写真を撮らせてくれと頼むが、当然ニコはまともに取り合おうとはしない。だがそんな折、ニコの親友の白井雪が憧れる神山という先輩が、実は身体目当ての非道な男で、過去に捨てられた女の子が何人もいるのだということを知る。やっぱり男はみんな、下衆なオオカミ! 親友の雪を救うため、単身神山の元へ向かったニコだったが……。

 そんな感じの、学園物。シャッター・アイとはようは観察する目であり、過去の膨大なデータから動きを予測し、シャッターチャンスを逃さない、転じて、相手の動きを読むことが出来てケンカにも勝てる、という設定になっています。まぁ言いたいことはわかりますが、だからと言って多人数相手のケンカに勝てるかどうかは微妙なところですけどねー。話自体は少年誌らしく勧善懲悪だし細かい部分にも気を使ってあるしそこそこ面白いとは思いますが、ネタとしては正直ありがちで、無難な所に落ち着けてしまった作品と言えるでしょう。いっそシャッター・アイをもっと特殊な能力にしてしまえば? と思いますが、それだと今度はまとめるのが段違いに難しくなるでしょうからねー。ただプロとして連載を取っていくならそのくらいのことはできなきゃと思いますので、次は無難じゃない設定でヒトツ期待というところでしょうか。

 さてこれで、5週連続だったJG1読切祭が終わったわけですが、うーん、連載に耐えうる完成度という視点で言えば、ねこわっぱが一番ですかねー。四ッ谷先生もギリギリ、LOOK ONは連載にはきつい、という感じでしょうか。以下略。面白さもそのまんまですかね。それよりもフープメンが終わってしまいがっかりです(関係無い

| | コメント (0)

2009/04/10

R・PRINCESS

Img280 安西信行 著。週刊少年サンデーにて1994年に連載、単行本全3巻完結。

 ピエール学園ケンカNo.1問題児にして、568戦無敗の男、石橋甘悟。ある日いつもと同じように、彼が自宅で家族と口論をしていると、突然居間のガラスを突き破って、背中にロケットを背負った女の子が飛び込んでくる。隣に越してきたというその女の子の名前は、大空小姫。なんと彼女は、科学者である父の手により骨格と内臓を人工物に改造された、サイボーグなのであった。当初は信じようともしない甘悟であったが、小姫にはたかれただけでふきとばされてしまい、少なくとも彼女の腕力だけは認めざるをえなかった。そしてその夜、小姫の家は彼女のドジで爆発してしまい、科学者の父親共々、甘悟の家に居候することとなる。こうして自分を負かした女の子と同じ屋根の下で暮らすこととなった甘悟の威厳あふれるケンカ生活は、終わりを告げたのであった……。

 バトル有りのドタバタラブコメディー。ロケットプリンセスというのはそのまま小姫のことで、そのほかにキャタピラクイーン、大地帝と、スクリューレディ、船木海が出てきます。ただしサイボーグなのは小姫だけで、帝と海は道具を扱うだけの生身の人間です。基本は一話完結のギャグマンガで、出てくるキャラがみんな濃く、それらの掛け合いが楽しい作品でした。

 特筆すべきはそのラスト。小姫は身体がもともと弱く、もう長くなかったところをサイボーグに改造することで生き延びている、という設定だったのですが、体内の機械部分にカルシウムが付着して機能停止、それにより小姫の寿命も終わりを迎える、というのが最終回前の流れでした。果たして次回最終回どうするのか、と思っていたのですが、その終わり方は実に鮮やかなもので、当時かなり感動したものです。私が作者の作品で一番好きなのが「烈火の炎」でもなく「MAR」でもなく「MIXIM☆11」でもなく、このR・PRINCESSだというのは、以上の理由からですね。ただ、その終わり方も、今回改めて読み直してみると、サイボーグという設定の使い方にやや疑問が残ってしまいました。当時はホント感動したんだけどなー。思い出が汚されてしまったようで、ちょっと残念。

 作者は現在、同じく週刊少年サンデーにて上記のMIXIM☆11を連載中。烈火以降ずっとそうなのですが、個人的にはちょっとバトル色が強すぎるんですよね。またこの作品のような、ギャグ色の強い作品を読みたいなー、と思っています。

| | コメント (0)

その他のカテゴリー

| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | 単行本感想 | あさりよしとお | あずまきよひこ | いけだたかし | かがみふみを | こうの史代 | そにしけんじ | たがみよしひさ | ちばあきお | ひな。 | ふくやまけいこ | まるのすけ | みさき速 | むんこ | ゆうきまさみ | モリタイシ | 井原裕士 | 佐野妙 | 入江紀子 | 八木教広 | 叶恭弘 | 吉崎観音 | 和月伸宏 | 大井昌和 | 天野こずえ | 宇仁田ゆみ | 宮原るり | 小川一水 | 小池恵子 | 山口舞子 | 山名沢湖 | 山東ユカ | 岡崎二郎 | 岩原裕二 | 島本和彦 | 幸村誠 | 弓長九天 | 志村貴子 | 手塚治虫 | 施川ユウキ | 日本橋ヨヲコ | 星里もちる | 暁月あきら | 曙はる | 木尾士目 | 東屋めめ | 東村アキコ | 板垣恵介 | 林家志弦 | 栗橋伸祐 | 桂明日香 | 桜場コハル | 森薫 | 椎名高志 | 氏家卜全 | 水上悟志 | 渡辺航 | 湖西晶 | 皆川亮二 | 矢上裕 | 祥人 | 秋月りす | 竹内元紀 | 紫堂恭子 | 細野不二彦 | 緋采俊樹 | 羽海野チカ | 能田達規 | 芳崎せいむ | 荻野眞弓 | 藤田和日郎 | 西尾維新 | 近藤るるる | 重野なおき | 野広実由 | 金田一蓮十郎 | 長谷川裕一 | 雷句誠 | 青山広美 | 高橋留美子 | CLAMP | OYSTER | kashmir | アニメ・コミック | 日記・コラム・つぶやき | 読み切り