近藤るるる

2009/10/29

テラオ

Img483 近藤るるる 著。ファミ通にて2009年より連載中、単行本1巻まで以下続刊。

 転任先は同じ都内の小学校ですと言われ、それならばと承諾した若手教師、石原駈の転任先は、なんと都内は都内でも小笠原諸島のトーサン島であった。生粋のゲーム好きである石原は、ゲームが発売日に買えなくなると思いつつも、仕方なく25時間かけてトーサン島へと向かうが、なんと彼が担任を任された小笠原小学校の分校には、1人(?)の奇妙な生徒がいた。どうみても外観はロボットだが、仕草や言動は人間という彼の名は、テラオ。どんなハードのソフトでも再生できるスーパーウルトラDXマルチドライブを持つ、某ゲームメーカー製の次世代試作機なのであるという。持ってきたハードを不幸な事故ですべて壊してしまっていた石原は、さっそく某モンスターハントゲームをテラオで再生しようとするが、てっきり目がプロジェクターとかになっているのかと思ったところ、何も変化は無くその日は終わってしまう。ところが翌日石原は、烏骨鶏のボスが逃げ出したという話を耳にする。だがそれは烏骨鶏というには余りに大きく凶暴な、テラオで再生しようとした某モンスターハントゲームに出てくるような怪鳥なのであった……。

 そんな出だしの、ご町内SFコメディー。テラオでゲームを再生すると、それが現実世界にフィードバックされる、という感じの設定です。ありがちなものだとは思いますが、ゲーム雑誌掲載のコメディー作品としては合っていますし、完成度も高いと思います。なによりテラオのメーカーロゴがセガっぽいというお遊びが、私は大笑いしてしまいました。設定や今後の展開等、まだまだ見えてこない部分はたくさんありますが、今後とも楽しみに読み続けたいと思います。

 そして作者の他作同様、この作品も世界観が繋がっており、「たかまれ!タカマル」に出てきた蓮沼さんがこの作品にもメインキャラとして出てきます。SML(雑誌)も出てきますので、となれば当然タカマルたちが現在どうなってるのかもいずれ出てくることでしょう。そのあたりも非常に楽しみですので、ぜひ出してくださいねー。

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2009/05/31

たかまれ! タカマル

Img332 近藤るるる 著。週刊ファミ通にて2002年~08年にかけて連載、単行本全17巻完結。

 総生徒数3117名を誇る華音高等学校に入学した小笠原隆丸の夢は、ゲーム雑誌の編集者になること。部活選びをしているときに偶然見付けた「編集部」という文字に惹かれ、タカマルは「SML編集部」という部の扉を叩きますが、なんと入った途端に手錠で壁に繋がれてしまいます。さらにはなんの説明もないまま入部しないと外してやらないと脅されてしまい、結局入部届を提出することになるのですが、なんとこの部はゲーム雑誌を本当に作っている部なのでした。第一印象は最悪だけれど、ココならボクの夢を叶えることができるんじゃ……。こうして一抹の不安を覚えながらも、タカマルのSML編集部員としての幕は開けたのでした。

 そんな出だしの、雑誌編集部を舞台とした学園ラブコメディー。SMLとは、「Soft Maker Lovers」の略です。まず雑誌編集部分ですが、高校生が部活で商業誌をつくるというリアリティは別として、雑誌編集部というものを知らない身としては非常に興味深く、また面白く読めました。ストーリーを破綻させないための都合の良すぎる展開も多々ありますが、そういう部分はそういうものだと思って読んだ方がいい作品ですね。こんな高校生いるわけない、とか、こんな展開ありえない、とか、そんなことは思っちゃダメです。最終回付近の展開もツッコミ禁止。

 そしておそらくこの作品のキモとなるラブコメ部分ですが、これがとても良い出来でした。だからこそ、この作品が週刊誌で長期にわたって連載し続けられたんだと思います。そんな中の一番の功労者は、やはりヒロインの座を見事奪い取った幸地ゆきえでしょう。スレンダーな初期ヒロイン、香椎綾に対し、ゆきえさんはぽっちゃり系とどう見ても分が悪く、さらに二人もと性格は良かっただけにどうなっちゃうのかなー、と心配な思いもありましたが、個人的には非常に満足な展開及び決着の付け方でした。ヒロインが移行していく展開にまったく無理を感じなかったため、もしかしたら最初からゆきえさんがヒロイン予定だったのかもしれませんが、でも1巻の表紙に香椎綾は出ているのにゆきえさんが出てないんですよねー。やはりきっとキャラが勝手に動いて、奪い取ったのでしょう。私はヒロインが変わっていく事に対して容認派のつもりですし、これはこれで十分良かったです。

 作者は現在、同誌にて「テラオ」を連載中。ゲームソフトを現実世界に影響させながら再生することができるロボット、テラオが主人公のお話ですが、今のところはまだ始まったばかりで、今後どういった展開にしていくのかが興味深いところです。そして作者の作品のお約束として、このテラオにもタカマルに出てきたSML編集部副編集長、蓮沼莉子が出てきます。タカマル連載開始が2002年で当時高2で16歳として、テラオ開始時が26歳なので、テラオは近未来マンガという位置づけなのかもしれませんね。ロボット出てくるし。いや、単なる想像ですが。

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